人生初のYAPCに参加してきた。 毎年行けずに楽しそうだなあと指をくわえていたので、感慨深い。
これだけの規模のカンファレンスを運営をするのは並大抵の苦労ではないと思うし、この最高のお祭りを支えてくださったスタッフや関係者のみなさまには頭が上がりません。 本当に楽しいイベントでしたありがとうございます!
初日は気合を入れすぎて受付開始の一時間前に会場についてしまってぶらぶらしつつ時間を潰した。 ちなみに前夜祭は三万円を溝に捨てるなどのいろいろがあって行けなかった。
いつもカンファレンスはお祭り気分で行って適当におもしろそうな講演を聞いて満足してしまうのだけれど、今回はいまの自分に足りなくて、これから必要になるであろう技術に関する講演を聞くというテーマをもって挑んだ。 基準を決めておいたのである程度機械的に聞くべきものをピックアップして最初からスケジュールに入れておくことが出来て効率よく見ることが出来たと思う。
そんな基準で初日は以下の講演を聞きました。
一日目
生で Larry Wall の講演を見たのは初めて。指輪物語を書いたトールキンと自信、物語と Perl の開発を重ねあわせた、よく練りこまれた講演だった。 Perl6 に至るまでの苦労や楽しさなどを本人の口から聞けるというのはよい体験。 今年のクリスマスにはリリースされるとのことだったけど、約束は出来ないとか仰っていて、僕の中では雲の上だと思っているような人でも予防線張るんだって驚いた。 コンテキストがころころ変わる中でいろんな専門用語が出てきて同時通訳が大変そうだった。
恥ずかしいことに ES6 についてほとんど知らなかったので聞きにいった。大人気ですぐに席が埋まったので床に座ってみることになった。 さいきn TypeScript を書いていたので、けっこう似ててすんなり頭に入ってきた。 JSのプロトタイプチェーン周りむずかしいのでとにかく早くよくなって欲しい。
ざっくりとしか知識がなかったので HTTP/2 の話が聞けるなら絶対に聞いておきたかった。 とくに実際に H2O でサーバー側を実装されている Kazuho さんの話とあらば間違いないという期待があった。 期待をはるかに超えて分かりやすい解説がなされて、なんとなく分かった気になれた。 分かった気になって満足することが多いので復習しておきたい。
実はこの発表だけは計画になかった。 多分またどこかで聞けるだろうとか思って別のやつを聞くつもりだったのだけれど、直前にこれを聞き逃すのは絶対に後悔するという思いが湧き上がって、慌てて駆けつけた。 ひとでくんの技術に対する姿勢は心から尊敬していて、彼の考え方や言動から学ぶべきところが本当に多い。 案の定、最高の発表になっていて、あの場でリアルタイムで聞けたのは本当に良かった。 ベストトーク賞めでたすぎる。
最近は気分も落ち込み記憶力がなくなりミスを連発していて死にたさしかなかったので、この発表も絶対に聞こうと思っていた。 ミスとは何か、それを軽減するにはどうしたらいいかというヒントを得ることが出来たが、聞いたことを自分のものにするにはもう少し噛み砕かないといけなさそう。 メモリまくったので復習しつつどうすればミスが減らせるかを考えていきたい。
LTはめっちゃ楽しかった。
懇親会
懇親会では、いつもよりかは人と話そうとがんばったつもりだったのだけれど、なかなかうまくいかなくて悔いが残る結果だった。 いつものパターンで終了直前になって勇気が出てきて話そうとするのだけれどうまくいかないというやつだった。進歩がない。 憧れの人と話すときにテンパるのもなんとかしたい。 (いんたーねっとでどうすればいいのか調べてたけどうまく話そうとしすぎらしい。もうちょっと落ち着いて自然体で話せるようになればうまくいくとのこと。いやいやそれが難しいんだって。)
友達の家に泊めてもらったのだけれど、疲れていたのかついて直ぐくらいにちょっと仮眠すると言ったままそのまま朝まで寝てしまった。 話す機会を失って残念。
二日目
障害が起きたときに何も貢献出来ないのがとてもつらくて、Webサービスの問題点をみつけて改善する ISUCON についての話はいまの僕にうってつけだった。 Kazeburo さんの本気で勝ちにいっている姿勢がとてもかっこよくて熱い気持ちで聞くことが出来た。 事前準備をしっかりするのは当たり前のことだけれど重要なことで、僕はぜんぜん出来ていなかったと反省したので、今日からさっそく真似をしてうまくいった。 Webサービスの問題点を見抜く勘所を教わることが出来て、どういったことを勉強すればよいのかというヒントを得ることが出来た。 メモリまくったので復習していきたい。
年始に Swift を書きたいとか言っていてズルズルきてるのでこれも絶対聞きたいと思っていた。 Swift のこれは Perl でいうとこういうことという説明も良かったけど、何よりもライブコーディングが見られたのが良かった。 しかも XCode での作業は本などの教材だけではなかなかイメージしにくかったりするので、実際にどう操作するかというのが見られる貴重な時間だった。
昼ごはんが出てくるのが遅くて昼の開始に遅れてしまったので最初の方の前提知識みたいなところを聞き逃して残念。 GitHub でのリファクタリングの様子が聞けたし、必要なツールがないなら作るという姿勢はとてもかっこよかった。 弊社の新卒氏もそんな感じでかっこいい。 よりよいソフトウェアを作るためにリファクタリングは必要な作業という態度は見習いたい。 リファクタリング中に不具合を見つけても一旦無視するというのはどちらが良いのか自信がなくて一緒に直したりすることもあったので、今後は自信をもって後回しに出来そう。
ソーシャルゲーム業界出身としてどんな感じで AWS を使っているのか興味があったので聞きにいった。 カヤックでの実際の運用についての話が聞けて興味深かった。前職のときに聞ければよかった。 どういった手順で移行作業を準備して進めていくかという話はとても参考になりました。
異常に並んでいてこれは聞けないのではと絶望しかけたけどなんとか潜り込めた。 床に座ってたけど完全に座ると見えなくなる位置で、変な姿勢だったので途中足がシビレてもぞもぞしてて周りの人に申し訳なかった。 Kazuho さんの講演で予備知識があったので、けっこう理解しながら聞けた気がした。 2つの発表で補間されあっていてどちらも聞いておいて良かったという気持ち。 使うか使わないかの判断が出来るようにまずは知って理解しておくとよいというのは、HTTP/2以外の話にも当てはまって、改めてしっかり学ぼうという気持ちになれた。
LTは今回も最高だった。
その他の雑記
スピーカーも参加者もスタッフも、本当に技術が好きなんだなという気持ちがあふれていて、あまりの知識の足りなさに精神的に潰れかけていた自分にとってよい薬になりました。 なんで知識が足りないことで病むんだよ、覚えることがたくさんあるということはその分だけ楽しめるということだろという気持ちになれた。(と思い込むようにした) 心残りはほとんど交流出来なかったということで、もっといろんな人と話をすべきだった。どうしても緊張して話せないのなんとかしたい。 知り合いでも話始めるとテンパッて頭真っ白になる。年々悪化している気がする。
YAPCさいこう。