会社の人に誘っていただいて、フリーペーパー専門店の 只本屋 さんが主催するお茶会にお邪魔させていただきました。
只本屋さん、今回の話をいただいて初めて知ったのだけれど、全国から取り寄せたフリーペーパーが所狭しと並べられていておもしろい。一人が持っていける冊数に制限があって、手作りの紙袋を買うと何冊でも持っていってよいというシステムだった。
フリーペーパー、あんまり詳しくなかったのだけれど、それぞれに趣向が凝らされていてとてもおもしろい。クオリティもふつうの雑誌と変わらないんじゃないのってくらい高くてびっくりしてました。
お茶会は一日に何度か開催されるという感じで、我々は16時の会にお邪魔させていただいた。 フリーペーパーとお茶ってなんなんだと思っていたら、特別にセレクトされたフリーペーパーが置いてあり、それを肴にお茶とお菓子と楽しむという感じだった。
そら豆をイメージしたオーダーメイドの和菓子。ごま餡が甘すぎずに美味しい!
鴨茶などの活動をされている 陶々舎 の天江さんがお茶を点ててくださり、青洋 さんのお菓子をいただくという贅沢な会。「ゆるく」と書かれていたとおりで、作法なども気にせずに足も崩しながらでよいということで、お茶会は初めてだったので少し緊張してましたが、ゆるりとくつろぎながら会話を楽しめました。
茶器がまたしぶい!
お茶、調べてると意外と濃くて空腹だと胃にダメージがあるから菓子を食べるのだとか書いてあって、苦そうというイメージがあったのだけれど、今日のやつは薄茶でぜんぜん苦くなくて、ふつうに美味しいお茶でした。こんなに美味しいんだったらまた飲みたいという感じ。珈琲の代わりにたまにはお茶を飲むというのも良さそう。
Webの普及によって紙の雑誌がどんどん消えようとしているいま、フリーペーパーは逆に盛り上がっているそうで、紙の印刷物というところに価値を見出している人たちがどんどん作ってるのだそうだ。たしかに個人でも手軽に本が作れるくらいにコストが下がっていて、ブログなどによってWebで表現することがありきたりになってきた今だからこそ紙なのかもしれない。
自分でペーパーカッターで切る必要があるフリーペーパー。おもしろい。
フリーペーパーは一期一会というところがよいという話があって、その時見かけても次にみたらもうないかもしれないし、数も少ないのでレアなものであるという価値もある。それぞれのこがわりがこめられた作品であって、それ自体の価値もありつつ、それを作る過程、手に入れる過程、読む過程、そういった過程にも価値があるものなのだなあとフリーペーパーに対する見方が変わった一日なのであった。
貴重なんだけれど捨てられないからこそ置き場に困るんだよね。