ちなみに

火曜日の空は僕を押しつぶした。

SIGNALISはいいぞ

https://rose-engine.org/press/sheet.php?p=signalis

年を取るごとにだんだんゲームをやる集中力がなくなっていて、前半ちょっとやったらすぐにやらなくなってしまうということを繰り返した結果、最近はそもそもゲームをやらなくなっていました。

そんななか Steam Deck をうっかり買ってしまったので、Steam のゲームを漁っていたところめちゃくちゃおもしろいのに当たってしまったので紹介です。

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とりあえずトレイラーを観てくれ。気に入ったらこんなの読んでいる暇はないのでやってくれ!

SIGNALISはバイオハザードサイレントヒルなんかをリスペクトした古き良さを取り入れた新しいサバイバルホラーです。 ドイツの2人組 が作っているいわゆるインディーゲームですが、SteamだけでなくSwitch、PS4などでパッケージ版も出ていて、日本語翻訳もされています。 (ジャンプスケアとか幽霊的な怖さはないので嫌いな人も安心)

恒星間航行が可能になった遠い未来、太陽系のじゃない惑星系。 ソ連的な全体主義感、ドイツ語、中国語、キリル文字なんかが混ざった感じ。 ゲシュタルト(人間)とレプリカ(アンドロイド)。 そこにクトゥルフの要素を足したコズミックホラーな舞台。 めっちゃ好きな感じのSFです。

墜落した宇宙船で主人公のエルスター(レプリカ)が目覚めるところから物語が始まるのですが、最初は説明もなくてゲームを進めていくうちに得た情報や、入手できるフレーバーテキストで状況や話の筋が見えてくる仕掛けになっています。 そして謎につぐ謎、伏線に次ぐ伏線という感じでわくわくしつつ、いっさい伏線を回収しないのでクリアしても何も分からないです。分からないので無限に考察が出来る感じ。 マルチエンディングで3つのエンディングと隠しエンディングが1つありますが、全部みても何も分からないどころか謎が深まります。

ゲームプレイはサバイバルホラーらしくストレスフルで戦闘では華麗な立ち回りは難しくてはハラハラしてしますがそれがまたよし。 アイテムは6つしか持てず、捨てることも出来ないのでリソース管理に頭を悩ませることになります。イベントアイテムを見つけたのに持てなくて来た道を往復するなんてこともしばしば。

謎解きも世界観にマッチしたものしかなくて、突然謎の石像が現れたりとかそういう興ざめなものはないのもポイントが高い。 無線機を使ったギミックは独特で、謎解きにも使うし、戦闘にも使うし、ストーリーとも絡んでくるのでめちゃくちゃ良かったです。音もいい。

死の島

グラフィックはあえてのローポリとドット絵感のあるテクスチャでレトロな感じですが、それもまた創造力をかき立てられて作品の世界観にマッチしています。 音楽やSEも良質で世界観にあった雰囲気を作ってくれているし、印象的に使われているショパンの海だれと、ベックリンの死の島がいいスパイスになっています。

グラフィックはレトロな感じですが、表現はけっこうモダンで、効果的にグリッチを使っていて僕は大興奮。 カットシーンはエヴァンゲリオンにこんなシーンありましたっけと思ってしまうような演出でアニメ好きにもウケそう。

あと百合です。(僕は百合に特別な感情はない)

本当におもしろくて、ストーリーもめっちゃ気になって考察が捗るし、カットシーンは何度でもみたい感じだし、とにかくおすすめです!!!

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