- 作者: バリントン・J・ベイリー,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 文庫
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ちまちま読んでいたので二ヶ月くらいかかってしまった。
ベイリー、禅銃を入社前に本部長からおすすめされて読んだのだけれど、なんかあくが強いうえに訳が古くてあまり受け入れられなかったのだけれど、ゴッド・ガンがあまりに良かったので読み始めたのだった。
ワイドスクリーンバロックというやつで、狂ったようなアイデアが次から次へとやってくる。 序盤はこれでもかというくらいにアイデアが詰め込まれているのだけれど、後半はカエアンの服をめぐる話に収束していって、なるほどなるほどと読んでいると、最後に服(正確には服の素材)が意思を持って人間を支配しようとしていたという壮大なオチへとつながる。そして最後はちょっと海外ホラーっぽい終わり方をした。
複数の視点からの話がザッピングされて、だんだんと1つの物語に収束していくのはけっこう好きな手法で、どうやってつながっていくのだろうとワクワクしながら読むことができた。
この本の影響で服への興味がちょっと出てきていて、なんかいいやつを買いたいなという気持ちになっているので春服買いに行きましょう。
そして当然の流れとしてキルラキルも全話観てしまった…。