- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/03
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
ちゃんと感想書こうとして下書きのまま放置してたけど、アウトプットしないと意味ないので、雑に書き直して出してしまう。
近未来と遠未来が車を通じて交錯する。どちらかというとファンタジーという見え方をするけど、すごく現実的な話でもある。魂は何処からきて何処に行くのか。
前半のパートがとてもとても好きで、初老のおっさん二人が生を謳歌する話。二人の生き方に憧れ、刺激を受ける。りんごを盗みに行くシーンのワクワク感はトムソーヤの冒険を読んだときのそれに近い。初老のおっさんなのに。
後半は最初はちょっとだるくて読むのがゆっくりになったけど、話が動き出したあとは前半とは違った良さがあった。魂とは何か意識は何処から来るのかみたいな感じの話。分かったフリしてふむふむと読む。
オチは何だか胸のあたりがほわっと暖かくなる感じで読後感が最高だった。長生きして生を楽しみたい。やる気出してくぞ。
ちなみに猫が出てくる話です。