- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/08
- メディア: 文庫
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神林長平のプリズムを読みました。外に出たときにちまちま読めるように、鞄に1冊は紙の文庫本を入れっぱなしにしているのだけれど、今週は外出の機会が多くてすばやくに読めた。
神林長平は id:satzz さんから大学生のころに「言葉使い師」を借りたのが初で、この時はあまりピントこなかったのだけれど、「神林長平トリビュート」を読んで興味を持って、「死して咲く花、実のある夢」を読んだらめちゃくちゃおもしろかったが、その後が続いていなかった。本屋で適当にSFを物色してたら目についたので手に取ってみたのが「プリズム」でした。
この世に偶然はない。それはおまえの望む結果なのだ。
子らよ、心して想え。わたしが言いたいのはそれだけだ。
実は短編だと思って買ったのだけれど、連作になっていて全てがつながっていた。制御体と呼ばれるスーパーコンピュータが人間の願いをなんでも叶えてくれるという未来の話で、その制御体から認識されない少年の話から始まる。でも、実はこの世界は中間界と呼ばれていて、その上下に別々の世界があってという話。SFとかファンタジーとかハードボイルドとかいろんなジャンルが混ざっていて一度に読めるのでお得で、最初はファンタジー展開になったときにうってなったけれど、綺麗にまとまっていてどんどん引き込まれた。
追記
発表されたの僕の産まれた年だ…!!!
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