ちなみに

火曜日の空は僕を押しつぶした。

「スタッフエンジニア」を読んだ

前職でいちどマネージャになったが、現職ではソフトウェアエンジニアとして働いている。 マネージメントの経験はとても役に立っているが、やっぱりソフトウェアエンジニアリングは楽しいので続けたい。 しかし、じゃあどういうキャリアがあるんだろうというところでこの本が発売された。

「スタッフ」と聞くと一般社員みたいに思ってしまうのだけれど、シニアの上の役職をさす。 この本では、スタッフプラスとして、さらにその上の役職もまとめて扱っている。 呼び方は各社様々だけれど、ひっくるめて「スタッフプラス」。

前半はスタッフエンジニアのアーキタイプの定義であったり、どういう働き方をする人たちなのかという話を読める。 後半は実際にスタッフプラスの役職として働いている人たちのインタビューを読むことが出来るのでより実感がわく構成。

人脈の話がめっちゃ出てきて会社だ!ってなるけど全部読むとそれも大切だよねってなるので諦めずに読んでほしい。 最初にインタビューをちょっと読んでから、頭に戻る読み方がおすすめされていた。

自分はアーキタイプの中では「ソルバー」がもっともあっていそうだなという気持ちがあって、さっそく上司にそういう感じになりたいですと伝えてみた。 上司も読んでいたので話が早かった。

初め、私は「全体を20に分割して、18を人に任せ、最も難しい2を自分で」と考えていたのですが、上司が最も難しい部分をチームにやらせて彼らを成長させるように私を説得したのです。
-- Will Larson. スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ (p.260). Kindle 版.

この話はいいなあと思って、自分もそうでありたいと思うと同時に、現職ではまだまだグレードが低いので上のグレードの同僚が難しいところをやろうとしていたら奪いにいく口実になるなと思いました。

今後の業界の行く先を占う重要な一冊になりそう。ぜひマネージャ層にも読んでほしいです。