- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/12/22
- メディア: Kindle版
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著者のTwitterで固定ツイートにされていたので気になって読んでみる。 SFの小川一水先生しか知らなかったので、ラノベ風味の話ははじめてだった。
ちょっと未来の日本の限界集落(をちょっと回避しつつある)が舞台で、新参ものの主人公と、地元のサオリさんの探偵ユニット〈竿竹室士〉が事件を解決したりするオムニバス形式。 未来っぽいけど現実味のあるガジェットが出てきたり、地元の神様がよそものと土地のものを仲裁するために送り込んだお使いになぞらえた事件だったりと、新旧が混ざりあっているのだけれど、個人的にはそれほどうまく混ざっていないなと感じてしまった。どちらもあんまり活きてない気がする。
最終的にサオリさんの心中が明かされた分けでもなく、で、これまでの話は何だったのかという感じで終わってしまったが、それでも最後の一行で鳥肌が立ってしまった。
小川一水先生の小説はあと味が良すぎて恐ろしい。