ちなみに

火曜日の空は僕を押しつぶした。

猫語の教科書

猫語の教科書 (ちくま文庫)

猫語の教科書 (ちくま文庫)

キャリアアップを考えて新しい言語を学ぶことにしたのだけれど、どうも猫語について学べる本ではなかった。

とある猫が書いたという設定で書かれた小説で、猫が人間の家庭に入り込み自分中心の生活にさせるためのマニュアル本という体裁である。 家庭への入り込み方や、男性、女性それぞれの陥落の仕方、食事の貰い方から、仕草についてなど多義に渡って本当に猫が書いたかのように真実味がある書き方がなされている。

読み物としてもおもしろいのだけれど、人間についてするどいことが書かれているので、人付き合いについての本だと思うと別の読み方もできる。