ちなみに

火曜日の空は僕を押しつぶした。

結婚式の話

高校時代からの友人の結婚式に招待いただいた。

よく考えるといまだにちゃんと付き合いのある友人の結婚式はこれが初めてだったように思う。

バーで出会って、猛アタックの末つきあい出して、一ヶ月で婚約というドラマみたいな展開で我々に驚きを与えてくれた二人なのだけれど、お互いのことを尊重しあっていて、好きだから結婚したみたいな薄っぺらいつながりではない、とてもいい結婚だったのではないかと感じた。まあ、新郎は新婦にべた惚れみたいだけれど。

人前結婚式というのを初めて体験したのだけれど、格式張っていなくて二人の顔をよく見れてとてもいいものだと感じた。ちゃんとしか感じのあるやつも、それはそれで良いとは思っているのだけれど、二人のためというより、二人がこれまで育ててくれた両親に感謝するための発表会というようなイメージがあった。このイメージだと披露宴と被るのかもしれないが、また別の趣がある。

披露宴には奥さんが髪結いの仕事をされているということで、舞妓さん、芸子さんもいらしていて、祝の席用の特別な舞を披露してくださった。どうも滅多に踊るようなものではないので、相当レアらしい。その後はなんとお酌までしてくださって、なんとも豪華な席であった。そして話しをすると、めちゃくちゃ普通の女性で LINE とか通じていて、まあそりゃそうなんだけれど、自分の中で勝手にイメージを作り上げてしまっていたのを反省した。あと舞妓さんはめちゃくちゃ若いはずなのに、めっちゃしっかりしてて、自分が子供らしくみえてしまった。あれで修行期間というから驚きである。芸子さんは鬘だという話もびっくりして、舞妓さんは髪を結うと一週間はそのままらしくて、つまり寝るときもあの髪型をキープする必要がある。これも修行の一環だそうで、芸子さんになるとその辺りは自由になるとのことだった。結婚式の話なのに舞妓さん芸子さんの話の方が長くなってしまった。

全体を通してとても居心地がよくて、二人のおもてなしを感じる、二人の思い出のためだけでない、我々の思い出にもなるすばらしい披露宴だった。そんなすばらしい席の乾杯を音頭を任せていただけたのは本当に光栄だった。噛みまくりで申し訳ない。

二人とも末永くお幸せに。そして産まれてくる子供も一緒にいい家庭を築いてください。


二次会で飲んだAランチというカクテルが最高だったので三杯飲んだ。Aランチは適当な名前で本当は Bar Indigo でしか飲めない名前のないオリジナルカクテル。マスターの記憶力がとんでもないので、リンゴを使ったカクテルでAランチと聞いたと言えば通じそう。

ちなみに、ここが二人が出会ったバーである。