ちなみに

火曜日の空は僕を押しつぶした。

アニエスの浜辺 フランス/2008年/113分

最近また映画に興味を持ち始めたので、手始めにアニエスの浜辺を観てきました。
またついでに京都シネマの会員になったので1000円でお得です。

http://www.zaziefilms.com/beaches/


フランスの映画監督のアニエス・ヴァルダの生涯を彼女自身の手によって撮り上げたドキュメンタリで、フランス映画は暗いから寝るかもしれないなという心配が全くの無用だった、とても魅き込まれる素晴らしい作品でした。
どのくらい素晴らしかったかというと僕がエントリを書こうと思えるくらいに素晴らしかったです。

映像として飽きないよう、さまざまな試みがなされていて瞬きをしている暇すらありません。そして僕は素人すぎて全然わからなかったのですが、出演しているのがとても豪華な人達だということなので映画好きの人はもっと楽しめるかと思います。ドキュメンタリなのですが、過去の回想として様々なシーンを自分以外の人に追体験させてそれを客観的に観る本人という構図になっていてそれがまたおもしろくて気に入っています。

映像の次に感じるのが、人への好奇心と友人への愛情です。過去を巡る旅の途中、彼女は多くの友人と再開します。そのすべてが映画以上の物語を感じさせてくれました。僕自身が他人への興味が薄く、とても自己中心的な人物なだけに自分とのギャップにまた驚かされました。

そして、旦那であり、ロシュフォールの恋人たちなどすばらしいミュージカルを撮った映画監督のジャック・デュミへの深い、深い愛情と彼を失った喪失感がとても深く重く僕の感情を刺激して最後は涙が止まりませんでした。

最後の最後のシーンまで目が離せないすばらしい作品です。
是非一度劇場でご覧ください。


京都の方は京都シネマで! ( http://www.kyotocinema.jp/ )

もう一回くらい観たい。